7．キーエディターで打ち込もう！_Cubase
前回記事からの続きです。前章では打ち込み前に必要な準備を行ないました。本章ではマウスを使いながら、実際にピアノとストリングスのパートを打ち込んでみます。
それでは一緒に見ていきましょう。
キーエディターの見方
まずはキーエディターの見方から説明します。
1．キーエディターとは、鍵盤と入力画面がセットになったもので、縦軸が音の高さ、横軸が時間軸を表しています。
2．縦軸は以下の範囲で1オクターブとなっており、上へ行くほど音が高く、下へ行くほど音が低くなります。
3．横軸は以下の範囲で1小節となっており、1拍（4分音符）ごとにグリッド線（縦線）が入れられています。
4．グリッド線の間隔は「クオンタイズプリセット」で変えることもできます。
●「クオンタイズプリセット」が見当たらない
「クオンタイズプリセット」が見当たらない場合は、右上の歯車マークをクリックします。
そして「クオンタイズ」にチェックを入れましょう。
5．「クオンタイズプリセット」を「1/16」に変更してみましょう。
6．グリッド線が16分音符ごとに表示されるようになりました。
キーエディターで打ち込み（ピアノ編）
それでは実際にピアノのパートを打ち込んでみましょう。
1．まずはキーエディターの鉛筆アイコンをクリックし、鉛筆ツールに切り替えます。
2．打ち込むMIDIノートの長さを選択します。キーエディターの右上にある「ノート長のクオンタイズ」をクリックしてください。
3．「ノート長のクオンタイズ」が見当たらない場合は、歯車マークをクリックして表示させましょう。
4．今回は8分音符で打ち込みたいので、「ノート長のクオンタイズ」を「1/8」に変更します。
5．ピアノロール上で左クリックしてみましょう。
6．8分音符でMIDIノートが打ち込まれました。
7．打ち込んだMIDIノートは長さを変えることもできます。矢印アイコンをクリックし、MIDIノート端を左クリックしたまま左右にドラッグしてみましょう。
●8分音符より短くするには・・
MIDIノートの最小単位は「ノート長のクオンタイズ」で設定した値になります。現在の設定値は「1/8」になっているので、8分音符よりも短くする場合は「1/16」などに変更しましょう。
8．打ち込んだMIDIノートは移動することもできます。MIDIノートの移動は、MIDIノートを左クリックしたままドラッグして行ないます。
9．MIDIノートを削除する場合は、削除したいMIDIノートを選択し、パソコンのキーボードで[Delete]を押すと削除できます。
10．ツールバーには削除ツールもあるので、これを使って削除しても良いでしょう。
11．打ち込み方法を覚えたら、以下の楽譜を打ち込んでみてください。
12．キーエディターに打ち込むと、以下のようになります。
13．最後に再生ボタンを押して、ピアノパートを鳴らしてみましょう。
キーエディターで打ち込み（ストリングス編）
次はストリングスのパートを打ち込んでみましょう。
1．まずはStringsトラックのキーエディターを表示させます。
2．今回は全音符で打ち込みたいので、「ノート長のクオンタイズ」を「1/1」に変更します。
3．ピアノロール上で左クリックしてみましょう。
4．全音符でMIDIノートが打ち込まれました。
5．続けて「ミ」と「ソ」を打ち込み、Cコード（ドミソ）を完成させましょう。
6．打ち込んだMIDIノートは、まとめて移動することもできます。まとめて移動する場合は、カーソルを矢印に切り替え、MIDIノートを囲みます。
7．Cコードが選択された状態になったら、左クリックしたままドラックして移動させましょう。
8．Cコードが1小節目から3小節目に移動しました。
9．今度はCコードをコピーしてみましょう。再びCコードを選択状態にしてください。
10．そして「Alt」を押した状態でCコードを移動させます。
11．Cコードが移動ではなく、複製されました。
●一部のMIDIノートだけを選択する
選択したくないMIDIノートは「Ctrl」を押しながらクリックすることで、選択状態を解除できる。
コードの一番上と一番下のみを移動させたいときなどに使える。
12．それではストリングスのパートのMIDIノートをすべて消し、以下の楽譜を打ち込んでみましょう。
13．ピアノのパートを表示させながら打ち込みたいかたは「Shift」を押しながら、ピアノパートを左クリックします。
14．これでピアノパートを表示させながら、ストリングスのパートを打ち込むことができます。
15．ストリングスのパートを打ち込み終えると、以下のようになります。
16．最後に再生ボタンを押して、聴いてみましょう。
まとめ
今回は実際にピアノとストリングスのパートを打ち込みながら、キーエディターの使い方を説明しました。本章の内容は打ち込みの基本なので、しっかりと理解しましょう。
Cubaseの使い方記事は随時追加予定です。使い方が分からないかたは以下の記事も参考にしてみてください。
