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Synth1で学ぶ!VCFの使い方①


今回は不要な帯域の音をカットするVCFについて説明します。VCFは内容が少し難しくなるので、複数回に分けて解説していきます。

Synth1で見ると、赤枠部分の説明になります。
VCF編①で説明する範囲

【目次】
・カットオフ周波数
・レゾナンス
・フィルターの種類
・3種類のローパスフィルター
・まとめ

 

 

 

カットオフ周波数


カットオフはフィルターのかかり始めを決めます。下図で見ると赤点部分がカットオフにあたり、ツマミを右にまわすほど赤点が右へ、左にまわすほど赤点が左へ移動します。

 

ローパスにカットオフを使用した場合は、ツマミを左へまわすほどフィルターが閉じて音をカットし、右へまわすほどフィルターが開いて音を通します。

ハイパスにカットオフを使用した場合は、ツマミを右へまわすほどフィルターが閉じて音をカットし、左へまわすほどフィルターが開いて音を通します。

 

 

 

レゾナンス


レゾナンスはカットオフ周波数付近の音を強調させるパラメーターです。このツマミを右にまわすと、下図のように音がブーストされて、クセの強いシンセサウンドになります。

図だけでは変化が分かりづらいので、レゾナンスをかけた例とかけなかった例の音源を用意しました。一緒に違いを見てみましょう。

・レゾナンス無し

・レゾナンス有り

違いはレゾナンスの有無だけですが、音色が大きく変化しました。ただし、レゾナンスは音痩せやハウリングの原因にもなるので、かけすぎには注意しましょう。

 

 

 

フィルターの種類


フィルターにはいくつか種類がありますが、ここでは代表的な4つのフィルターを紹介します。

 

ローパスフィルター(LP)


ローパスは低域を通して高域をカットするフィルターです。高域の耳障りな音をカットして柔らかい音にしたり、音をこもらせたりするときに使います。

<ローパス使用例>
・高域をカットしてない音

カットオフ最大ですべての音を通すので、高域のキンキンとした音が耳障りに聞こえます。

・高域をカットした音

カットオフ(80)に設定。高域をカットしたので耳障りな音が消え、聴きやすくなりました。

 

ハイパスフィルター(HP)


ハイパスは高域を通して低域をカットするフィルターです。ローパスとは逆の働きをします。ハイパスは軽いサウンドにしたいときや他楽器と低域でぶつかるときに使います。

<ハイパス使用例>
・低域をカットしてない音

ハイパスはカットオフ最小で全ての音を通します。今回はノイズ波形を使ってハンドクラップの音を再現してみました。

・低域をカットした音

カットオフ(90)に設定。低域カットで軽い音色になり、ハンドクラップがハイハットらしい音になりました。

 

バンドパスフィルター(BP)


バンドパスは指定した周波数付近のみを通すフィルターになります。それ以外の音をカットするので、ローパスとハイパスを組み合わせたフィルターとも言えます。

Synth1にはありませんが、バンド幅を変えられるシンセも存在します。

 

バンドエリミネーションフィルター


指定した周波数付近のみをカットしてそれ以外を通すフィルター。バンドパスとは逆の働きをし、バンドリジェクトフィルターやノッチフィルターとも呼ばれています。

Synth1には無いフィルターですが、他楽器と音域がぶつかる場合やハウリング対策で使われることが多い。こちらもバンド幅を調整することが可能だ。

 

 

 

3種類のローパスフィルター

Synth1には3種類のローパスが搭載されています。

フィルターにはLP12やLP24のようにアルファベットと数字がセットになっています。LP12のLPはローパスを意味し、数字はフィルターのかかり具合を表しています。

この数字は12→24→36というように、数値が大きくなるほど傾きが急になっていき、フィルターのかかり具合がキツくなります。

 

図だけでは分かりづらいので、波形画像でも比較してみましょう。波形画像内の赤矢印は、カットオフの位置を表しています。

LP12

LP12は傾きが緩いため、フィルターも自然な感じにかかります。ただし、倍音はあまりカットされないので、音のキレは悪くなります。

 

LP24

LP24は傾きが急なため、フィルターも大胆にかかります。ただし、ツマミの変化に音が敏感に反応するので、滑らかさのないサウンドになります。

もう1つのローパス(LPDL)は、ローランドの名機「TB303」に搭載されていたダイオードラダー型をモデルにした特殊なフィルターです。LP24よりも暗くて太く音なので、シンセベースによく合います。

 

 

 

まとめ

今回はフィルターの種類やカットオフについて説明しました。VCF編は3セクションの中でも一番難易度が高い部分なので、多くの画像を取り入れて、分かりやすい解説を心掛けてみました。

次回は「VCF編②」です。お楽しみに

 


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