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6.VCF編①(フィルターやカットオフの説明)

今回は音作りをする上で重要なフィルターやカットオフについて説明したいと思います。

1.カットオフ周波数(frq)
2.レゾナンス(res)
3.フィルターの種類
4.3種類のローパス(LP12、LP24、LPDL)
5.スペクトラムアナライザーで見た各フィルター

synth1で見ると図6-1になりますね(´・д・)b
<図6-1>VCF編①で説明する範囲
図6-1.PNG

 

【1.カットオフ周波数(frq)】
<図6-2>カットオフ周波数のツマミ

図6-2.PNG
カットオフではフィルターのかかり始めを決めます。図6-3で見ると丁度赤点部分にあたり
ツマミを右に回すほど赤点が右へ移動し、左に回すほど赤点が左へ移動します。
*本来はもっと滑らかなカーブになりますが、フィルターのかかり始めが分かりにくかったので
簡略化したイメージ図を使用しました。またこれから出てくる簡略図も同じ理由ですw

<図6-3>ローパスフィルターのカットオフ
図6-3.PNG
図6-3はローパスにカットオフを使用した例なので、右に回すほどフィルターが開いて音を通し
左に回すほどフィルターが閉じて音をカットします。ハイパスやバンドパスに使用した場合は
また効果が変わってきますが、詳しくは【3.フィルターの種類】で説明したいと思います。

 


【2.レゾナンス(res)】

<図6-4>レゾナンスのツマミ

図6-4.PNG
レゾナンスではカットオフで設定した値付近をブーストさせて強調させることが出来ます。
イメージとしては図6-5のような感じになりますね!
<図6-5>図6-3で設定したカットオフにレゾナンスをかけた例
図6-5.PNG
図だけだと分かりにくいので、レゾナンスをかけた例とかけなかった例の音源も載せてみました。

<レゾナンス使用例>
・レゾナンス無しの音【res(0)】
 (設定:基本波形「ノコギリ派」フィルター「LP24」 VCFのfrq「46」D「62」amt「20」)

音源6-1.mp3

レゾナンスをかけていないので、特徴のないシンプルなサウンドになっていますね・・(^^;)

・レゾナンス有りの音【res(90)】 (設定:基本波形「ノコギリ派」フィルター「LP24」 VCFのfrq「46」D「62」amt「20」)
音源6-2.mp3

レジナンスをかけた音です。シンセらしいサウンドになりました!

まだ紹介していないパラメーターを一部使用してしまいましたが、レゾナンスを使うことで
シンセらしいサウンドが作れることは分かってもらえたと思います。ただしレゾナンスは
あまり上げると音痩せやハウリングの原因になるのでかけすぎ注意です・・(^^:)

 

 

【3.フィルターの種類】
<図6-6>フィルターのタイプ

図6-6.PNG
フィルターにもいくつか種類がありますが、ここでは代表的な4つを紹介したいと思います。

・ローパスフィルター(LP12、LP24、LPDL)(図6-7)
図6-7.PNG
ローパスは低域を通して高域をカットするフィルターなので、カットオフよりも高い周波数を削ります。
高域のキンキンとした耳障りな音をカットして柔らかい音色にしたり、音をこもらせるために使われたりします。
一番よく使われるフィルターなのでSynth1には3つのタイプが用意されていますね♪

<ローパス使用例>
・高域をカットしていない音【frq(127)】 (設定:基本波形「ノコギリ派」フィルタータイプ「LP24」)

音源6-3.mp3

カットオフ最大で全ての音を通すので、高域のキンキンとした音が耳障りに聞こえます;;

・高域をカットした音【frq(80)】 (設定:基本波形「ノコギリ派」フィルタータイプ「LP24」)
音源6-4.mp3

カットオフ(80)に設定して高域をカットしたので、耳障りな音が消えて聴きやすい音色になりました!

 

・ハイパスフィルター(HP12)(図6-8)
図6-8.PNG
ハイパスは高域を通して低域をカットするフィルターなので、カットオフよりも低い周波数を削ります。
ローパスとは逆の働きをしていますね♪低域のカットしてしまうため、重みのないサウンドになって
しまいますが、軽い音にしたいときや他の楽器と低域でぶつかる時などに使われたりします。

<ハイパス使用例>
・低域をカットしていない音【frq(0)】 (設定:基本波形「ノイズ」フィルタータイプ「HP12」 VCAのD「50」S「0」R「40」)

音源6-5.mp3

今回はノイズ波形を使ってハンドクラップの音を再現してみました。カットオフを最小にすることで
全ての音を通すので、低域がハンドクラップらしさを出してくれていますね!

・低域をカットした音【frq(90)】 (設定:基本波形「ノイズ」フィルタータイプ「HP12」 VCAのD「50」S「0」R「40」)
音源6-6.mp3

カットオフ(90)に設定して低域をカットしたので、重みのないサウンドになりました!元はハンド
クラップの音を再現したモノでしたが、軽くなったことでハイハットのような音に変わりました。

ハイパスはノイズ波形に使うと変化が分かりやすいので、一度試してみるとイイかもしれませんね♪

 

・バンドパスフィルター(BP12)(図6-9)
図6-9.PNG
指定した周波数付近のみを通して、それ以外の音をカットするフィルターです。これは高域と低域の
両方がカットされるので、ローパスとハイパスを組み合わせたモノとも言えますね(^^)
またSynth1にはありませんが、バンド幅を変えられるシンセサイザーもあります!

パンドパスフィルターはあまり使用例がないので、使い方の説明にはかなり困りましたが
例えば「ローパスで高域をカットしたけど、低域もカットして音を軽くしたい場合」や
「ハイパスで低域をカットしたけど、高域もカットして音をこもらせたい場合」など
両方使わないと再現が難しいときに使用するとイイと思います!

 

・バンドエリミネーションフィルター(図6-10)
図6-10.PNG
synth1にはありませんが、指定した周波数付近のみをカットしてそれ以外を通すフィルターです。
これはバンドリジェクトフィルターやノッチフィルターとも呼ばれていて
バンドパスとは逆の働きをするフィルターになっています。

指定した周波数付近のみをカットするため、他のフィルターのように音色に大きな変化は与えませんが
他の楽器と音域がぶつかる場合やハウリング対策など音響補正用として使われることが多いです。
またバンドパスフィルターと同じようにバンド幅の設定を変えることも可能です。

 

 

【4.3種類のローパス(LP12、LP24、LPDL)】
ここでは先ほど紹介した3種類のローパスについて説明していきたいと思います。
まずはLP12とLP24の違いついて説明するので、図6-11を見て下さい。
<図6-11>LP12とLP24
図6-11.PNG
フィルターには「LP12」や「LP24」のように、フィルターの種類と数字がセットになっています。
「LP12」のLPはローパスを意味し、数字はフィルターのかかり具合を表します。

この数字は12→24→36というように、数値が大きくなるほど傾きが急になっていくので
「LP12」よりも「LP24」のほうがフィルターのかかり具合がキツくなります。

 

説明だけではチョット分かりづらいと思ったので、LP12とLP24の波形画像も載せてみました。
*図の赤矢印はカットオフ部分です。
<図6-12>ローパス(LP12)【frq(64)】
図6-12.PNG
LP12は傾きが緩いため、フィルターも自然な感じにかかってくれます。
ただ倍音はあまりカットされないので音のキレは悪くなります。

<図6-13>ローパス(LP24)【frq(64)】
図6-13.PNG
逆にLP24のほうは傾きが急なため、フィルターも大胆にかかってくれます。
ただその分ツマミの変化に音が敏感に反応しすぎるので
滑らかさのないサウンドになってしまいます・・

そしてもう1つのローパス(LPDL)ですが、これはローランドTB303などに搭載されていた
ダイオードラダー型をモデルにしたローパスフィルターです。Synth1の製作者によれば
LP24よりも暗くて太い音なので、シンセベースによく合うらしいですね・・

ローパスフィルターが3種類もあると迷ってしまいそうですが、音作りに正解はないので
実際に試してみて、自分の好みにあったモノを選択すればいいと思います!

 

 

【5.スペクトラムアナライザーで見た各フィルター】
上記の説明だけでは分かりづらい部分もあると思うので、各フィルターを視覚的に見てみましょう!
スペクトラムアナライザーはフリーソフト「Blue Cat’s FreqAnalyst」を使用しました。
<ローパスフィルター>
(図6-14)カットオフ最大

図6-14.PNG
ローパスは低域を通すフィルターなので、カットオフを最大にすることでほぼ全ての音を通します。

(図6-12)カットオフ真ん中(64)
図6-12.PNG
カットオフを真ん中に設定することで、赤矢印も真ん中あたりまで移動してきました。
図6-14に比べると、高音域がカットされているのが分かりますね♪

(図6-15)カットオフ最小
図6-15.PNG
カットオフを最小に設定したので、殆どの音がカットされて無音状態になりました。図6-15では波形の
揺れが確認できますが、これは人間が聴き取ることが出来ないレベルの周波数なので聞こえません。

 

<ハイパスフィルター>
(図6-16)カットオフ最小

図6-16.PNG
ハイパスは高域を通すフィルターなので、カットオフを最小にすることでほぼ全ての音を通します。

(図6-17)カットオフ真ん中(64)
図6-17.PNG
カットオフを真ん中に設定することで、赤矢印も真ん中あたりまで移動してきました。
図6-16に比べると、低音域がよりカットされているのが分かりますね♪

(図6-18)カットオフ最大
図6-18.PNG
カットオフを最大に設定したので、図6-17よりも中音域がカットされているのが分かります!
ただSynth1は低域カットが弱いせいか、ローパスのようにバッサリとはいかないですね・・(^^;)

ちなみにDAWソフト「SONAR X1」に付属されていたソフトシンセ「PSYNⅡ」に
図6-18と同じ設定で試してみると、こんな感じになりました!
(図6-19)PSYNⅡにカットオフ最大
図6-19.PNG
同じ設定でもフィルターのかかり具合は全然違いますねw


<バンドパスフィルター>
(図6-20)カットオフ最小

図6-20.PNG
バンドパスは指定した周波数付近のみを通しますが、カットオフが最小なので「ローパスのカットオフ
最小(図6-15)」に近い波形になります。ただバンドパスのバンド幅が広く設定されているため
「ローパスのカットオフ最小(図6-15)」よりもフィルターのかかり具合が緩くなっています。

(図6-21)カットオフ真ん中(64)
図6-21.PNG
カットオフを真ん中に設定することで、赤矢印も真ん中あたりまで移動してきました。丁度真ん中なので
「ローパスのカットオフ真ん中(図6-12)」と「ハイパスのカットオフ真ん中(図6-17)」を
組み合わせたようなフィルターになっていますね(^^)

(図6-22)カットオフ最大
図6-22.PNG
バンドパスは指定した周波数付近のみを通しますが、カットオフが最大なので
「ハイパスのカットオフ最大(図6-18)」に近い波形になります。

 

 

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