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5.VCA編(ADSRやGainの説明)

まだVCO編で説明していない機能もありますが、残りは「VCO編③(中級)」で説明したいので
今回はVCAの使い方について書きたいと思います!

1.エンベロープ・ジェネレーター
2.ゲイン(gain)
3.ベロシティ(vel)

synth1で見ると図5-1になりますね(´・д・)b
<図5-1>VCA編で説明する範囲
図5-1.PNG

 

【1.エンベロープ・ジェネレーター】
<図5-2>ENV

図5-2.PNG
音量を変化させるパラメータで、ADSRを設定することで音の立ち上がりや余韻等が調整できます。
このサイトではENVと呼ぶことにしますが、EGやADSRとも呼ばれています。

ちなみに図5-2のパラメータを全体図(図5-3)で見ると、赤色で囲った部分になるので
これがVCAのENVであることが分かりますね・・(´・ω・)
<図5-3>全体図「ENVをVCAに使う」
図5-3.png

・ADSRとは・・
もっと細かく設定できるシンセもありますが、一般的なENVは4つのパラメータから成り立つタイプが最も多く
その頭文字をとって「ADSR」と呼ばれています。A(アタックタイム)、D(ディケイタイム)、S(サスティンレベル)
R(リリースタイム)の略で、VCAに使うことで音量を変化させるパラメータとなり
楽器の音を再現させるためにとても重要な役割をします。
<図5-4>ADSR解説図
図5-4.PNG

・A(アタックタイム)
打鍵後音が最大になるまでの時間を決めるパラメータです。この値を高くすれば立ち上がりが遅い音になり
低くすれば立ち上がりの早い音になります。そして0に設定した場合は打鍵と同時に音が鳴ります。
そしてアタックタイムで到達する最大音量は、音色(基本波形やフィルター等)で決まってくるので
サスティンレベルのように1つのツマミでは調整できないようになっています。

・D(ディケイタイム)
最大音量から減衰してS(サスティンレベル)に向かう時間を決めるパラメータです。この値を高くすれば
ゆっくり減衰し、低くすれば速く減衰します。そして0に設定した場合は減衰なしで
最大音量からS(サスティンレベル)の値になります。

・S(サスティンレベル)
ADSRの中で唯一音量調整できるパラメーターで、ここで設定した値が減衰後の音量になります。
つまり鍵盤から手を離すまで鳴り続ける一定音量を決める場所ですね♪

・R(リリースタイム)
鍵盤を離してから音が消えるまでの時間を決めるパラメータです。この値を高くすれば余韻が長くなり
低くすれば余韻が短くなります。そして0に設定した場合は余韻がなく、鍵盤から手を離した瞬間に
スイッチのように音が消えます。

 

以上でADSRの説明は終わりですが、同じ設定でも鍵盤を離すタイミングで音が変わる事があります。
例えば「A=90、D=0、S=0、R=110」のような設定にした場合です。

一見サスティンレベルが0なので「リリースタイムを設定しても余韻は無い」と思いそうですが
アタックタイムが最大音へ到達する前に手を離せば余韻が発生します。
<図5-5>①最大音へ到達した後に離した場合「A=90、D=0、S=0、R=110」
図5-5.PNG

①最大音へ到達した後に離した場合「A=90、D=0、S=0、R=110」
音源5-1.mp3

A=90:徐々に最大音へ向かいます。
D=0:最大音へ到達後、すぐにサスティンレベルへ
S=0:サスティンレベルが0なので音が持続しません。
R=110:リリースタイムを設定していますが、Sの時点で無音なので余韻が発生しません。

①の場合はADSのみ働き、音は余韻なしで「パッと」消える感じになります。

<図5-6>②最大音へ到達する前に離した場合「A=90、D=0、S=0、R=110」
図5-6.PNG
*緑線が「最大音へ到達する前に離した場合」の例で、赤線が到達するはずだった最大音です。

②最大音へ到達する前に離した場合「A=90、D=0、S=0、R=110」
音源5-2.mp3

*余韻が思った以上に長かったので途中で切りました・・(^^;)
A=90:①と同じように最大音へ向かいますが、最大音へ到達する前に手を離します。
D=0:最大音へ到達する前に離したので、ディケイタイムは働きません。
S=0:最大音へ到達する前に離したので、サスティンレベルも無効です。
R=110:鍵盤を離したタイミングで発動するリリースタイムのみ効果が発生します。

②の場合はARのみ働きます。Dが発動する前(最大音に到達する前)に手を離しているので
鍵盤を離したタイミングで発動するリリースタイムが働き、余韻が発生します。

 

ちなみに最大音へ到達する前に離した場合は「A=90、D=30、S=30、R=110」等に
設定してもディケイタイムとサスティンレベルが無視されるので②と同じ音になります。

また「A=0、D=90、S=0、R=110」のようにAとDの数値を逆にして、ディケイタイムが
サスティンレベルへ到達する前に手を離せばリリースタイムが働き、余韻が発生します。

 

そして最後に各パラメータの変化を見てもらうため、比較音源を載せてみました。
*パラメータは変化が分かりやすいように高めの数値にしてあります。
『アタックタイム比較』       <比較用の設定:A=?、D=0、S=125、R=70>
・立ち上がりが速い音「アタックタイム(A=0)」

音源5-3.mp3

ディケイタイムも0なので打鍵と同時にサスティンレベルの音(S=125)が鳴ります。ピアノやドラム等の楽器は
叩くとすぐに音が出るので、A=0にして打鍵と同時に最大音が出るようにします。

・立ち上がりが遅い音「アタックタイム(A=90)」
音源5-4.mp3

A=90なので徐々に最大音へ向かって音が大きくなります。吹いて鳴らす楽器(笛やチューバ等)や
立ち上がりの遅いストリングスなどは、最大音量になるまで少し時間がかかるので
立ち上がりを遅らせることが多いですね・・(´・ω・)

『ディケイタイム比較』       <比較用の設定:A=65、D=?、S=50、R=70>
・減衰なしの音「ディケイタイム(D=0)」

音源5-5.mp3

ディケイタイムが0なので最大音へ到達後すぐにサスティンレベルになります。減衰なしの音なので
楽器の再現には向かないですが、シンセで効果音を作る時には使えそうですね♪

・減衰ありの音「ディケイタイム(D=90)」
音源5-6.mp3

最大音へ到達後、徐々に音が減衰してサスティンレベルへ向かいます。音は減衰するモノなので
ほぼ全ての楽器で設定することになりますね・・(´・ω・)

『サスティンレベル比較』      <比較用の設定:A=80、D=80、S=?、R=80>
・持続しない音「サスティンレベル(S=0)」

音源5-7.mp3

サスティンレベルが0なので打鍵し続けても音が持続せず、リリースタイムも働きません。叩いて鳴らす
楽器(ピアノやドラム等)は、音が減衰するだけで持続しないので0に設定することが多いです。
またアンプを通さないアコギも同じような設定にすることが多いですね♪

・持続する音「サスティンレベル(S=120)」
音源5-8.mp3

S=120なので打鍵し続けている間は音が持続し、手を離せば余韻も発生します。吹いて鳴らす楽器(笛や
チューバ等)やストリングスは持続音が欲しいので、サスティンレベルを上げることが多いですね!
またアンプを通したギターやベースもSを設定して、音を持続させることがあります。

『リリースタイム比較』        <比較用の設定:A=0、D=0、S=120、R=?>
・余韻なしの音「リリースタイム(R=0)」

音源5-9.mp3

余韻がないので手を離した瞬間「パッと」音が消えます。楽器は多少余韻があるモノなのであまり0に
設定することは無いですが、鍵盤を離せばスイッチのように音が消えるオルガン等で使いますね!

・余韻ありの音「リリースタイム(R=90)」
音源5-10.mp3

R=90にしたことで多少余韻が出ました。もう少し余韻が欲しい場合は100~110ぐらいに設定すると
いいかもしれません。一応最大127まで設定可能ですが高すぎると余韻が長すぎるので
R=127に設定することはあまりオススメできないです・・(^^;)

 

【2.ゲイン(gain)】
<図5-7>ゲイン

図5-7.PNG
音量を調整するツマミです。左下にも同じようなツマミ(vol)がありますが
これは最終的な音量を設定する部分なので、ゲインで音量を調整します。

 

【3.ベロシティ(vel)】
<図5-8>ベロシティ

図5-8.PNG
ベロシティに対する感度を設定するツマミです。左一杯に回す(vel:0)と、ベロシティが固定されて
打鍵の強さに関係なく一定の音量で音が鳴ります。そして右に回すほど感度が強くなり
打鍵の強さがベロシティに影響を与えます。

感度は高いほど良いような気もしますが、高すぎると逆に弾きづらいので少し上げるぐらいが丁度良いです。
プリセットでは「vel:22」前後に設定してる人が多いので、打鍵の強さがベロシティに影響して欲しい場合は「vel:22」
一定の音量で鳴って欲しい場合は「vel:0」に設定すると良いかもしれませんね。
 

 

 

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