3.ピアノ譜を作成しよう③_MuseScore
楽譜を作成していると「小節を追加したい」「調や拍子を変更したい」「反復記号を使いたい」といった場面が出てくるようになります。
今回は楽譜作成を始める前に知っておきたい小節の挿入や反復記号の追加方法などを中心に説明していきます。それでは一緒に見ていきましょう。
MuseScoreの使い方(小節関連編)
小節を挿入する
1.小節を挿入したい場所を選択します。新たな小節は選択した場所の直前に挿入されます。
2.メインメニューの[追加]から[小節]を選択し、[直前に1小節挿入]を選びます。
3.選択した小節の前に、新たな小節が挿入されました。
4.ちなみに「複数小節挿入」を選択すれば、選択した小節の前に複数の小節が挿入されます。
最後尾に小節を追加する
1.メインメニューの[追加]から[小節]を選択し、[最後尾に1小節追加]を選びます。
2.最後尾に1小節追加されました。
3.ちなみに「複数小節追加」を選択すれば、最後尾に複数の小節を追加できます。
小節を削除する
1.削除したい小節を選択し、右クリックします。
2.右クリックメニューから[選択した小節を削除]を選びます。
3.選択した小節が削除されました。
4.複数の小節を削除したい場合は、[Shift]を押した状態で削除する範囲を選択します。
5.そして[選択した小節を削除]をクリックします。
6.選択した小節が削除されました。
小節をコピーする
1.コピーしたい小節を選択し、右クリックします。
2.右クリックメニューから「コピー」を選びます。
3.貼りつけたい場所を選択し、右クリックします。
4.右クリックメニューから「貼り付け」を選びます。
5.3小節目にコピーが貼り付けられました。
テンポを変更する
1.テンポを変更したい場所を選択し、パレット内の[テンポ]を開きます。
2.今回はテンポを”4分音符=100″に変更したいので、まずは赤枠をダブルクリックします。
3.そして、数字をクリックしてテンポを変更しましょう。
4.テンポは1小節目以降も変更することができます。
拍子を変更する
1.パレット内の[拍子記号]を開き、拍子の種類を選択します。今回は3/4拍子に変更したいので、赤枠の3/4拍子を1小節目までドラックさせましょう。
2.1小節目の拍子が3/4拍子に変更されました。
3.拍子の変更は1小節目以降でも可能です。今度は赤枠の4/4拍子を3小節目までドラックさせてみましょう。
4.3小節目以降が4/4拍子に変更されました。
調を変更する
1.パレット内の「調号」を開き、調号の種類を選択します。今回はト長調に変更したいので、赤枠を1小節目までドラックさせます。
2.1小節目の調がト長調に変更されました。
3.調の変更は1小節目以降でも行えます。今度は赤枠を2小節目までドラックさせてみましょう。
4.2小節目以降がイ長調に変わりました。
音部記号を変更する
1.パレット内の[音部記号]を開きます。
2.へ音記号をト音記号に変更するには、切り替えたい小節の位置まで赤枠をドラックさせます。
3.同様のやり方でト音記号→ヘ音記号に変更も可能です。
リピート記号と1カッコ、2カッコ
1.まずはリピート記号から付けます。パレット内の[縦線]を開きましょう。
2.赤枠の”リピート記号(右)”を4小節目にドラックします。
3.そして、2小節目のほうに赤枠の”リピート記号(左)”をドラックしましょう。
4.これで4小節目を終えた後に、2小節目へ飛べるようになりました。
5.次は1カッコ、2カッコを加えるため、パレット内の[線]を開きましょう。
6.そして、4小節目には”1カッコ”、5小節目には”2カッコ”をドラックします。
7.これで1回目は1カッコを演奏し、2回目は1カッコを飛ばして2カッコへ進むようになりました。
ダ・カーポとフィーネ
1.まずはダ・カーポから付けます。パレット内の[反復記号]を開きましょう。
2.今回は”Fine”で終わりたいので、赤枠の”D.C. al Fine”を4小節目にドラックします。
●各ダ・カーポの動き方●
MuseScoreには3種類のダ・カーポがあり、それぞれ効果が違います。
D.C.:“D.C.”で最初に戻り、最後まで再生します。
D.C. al Fine:“D.C. al Fine”で最初に戻り、”Fine”まで再生します。
D.C. al Coda:“D.C. al Coda”で最初に戻り、”To Coda”まで再生します。そしてさらにCoda記号へ再生が継続します。
3.そして、終了地点となる2小節目には”Fine”をドラックしましょう。
4.最後にパレット内の[縦線]を開き、赤枠の”複縦線”を2小節目にドラックします。
ダル・セーニョとコーダ
1.まずは6小節目と7小節目の間に区切りを入れるため、7小節目を選択します。
2.メインメニューの[追加]から[フレーム]を選択し、[水平フレームを挿入]を選びます。
3.6小節目と7小節目の間に区切りが入りました。
4.次にダル・セーニョを付けるため、パレット内の[反復記号]を開きます。
5.今回はCoda記号まで行きたいので、赤枠の”D.S. al Coda”を6小節目にドラックします。
●各ダル・セーニョの動き方●
MuseScoreには3種類のダル・セーニョがあり、それぞれ効果が違います。
D.S.:“D.S.”でSegno記号へジャンプし、最後まで再生します。
D.S. al Fine:“D.S. al Fine”でSegno記号へジャンプし、”Fine”まで再生します。
D.S. al Coda:“D.S. al Coda”でSegno記号へジャンプし、”To Coda”まで再生します。そしてさらにCoda記号へ再生が継続します。
6.ダル・セーニョのジャンプ先である”Segno記号”を3小節目にドラックさせます。
7.そして、EからGへジャンプするため、5小節目に”To Coda”、7小節目に”Coda記号”をドラックさせましょう。
8.最後にパレット内の[縦線]を開き、赤枠の”複縦線”を2小節目と6小節目にドラックします。
まとめ
今回は反復記号の追加方法や拍子の変更方法などを中心に説明しました。どの操作方法も楽譜作成するうえで使う機会が多いので、必ず覚えるようにしましょう。
MuseScoreの使い方記事は随時追加予定です。使い方が分からないかたは以下の記事も参考にしてみてください。