3.メインビューを理解しよう!_SONAR
SONARはメインビューを使用して音楽制作を行います。メインビューにはトラックビューやピアノロールビューなど、音楽制作に役立つ操作画面を複数用意しています。
今回は、音楽制作を始める上で重要なメインビューの見方について説明していきます。
メインビューの構成
SONARの画面は5つのビューで構成されています。各ビューは次のように配置されており、楽曲の制作が効率良く進められるようになっています。
それでは、メインビューを構成する5つのビューを見ていきましょう。
コントロールバー
コントロールバーは音楽制作に必要なモジュールを配置しているエリアです。モジュールは作業や機能ごとにまとめられており、さまざまな操作を行うことができます。
各モジュールは並び順を入れ替えたり、表示/非表示を切り替えたりすることも可能になっています。自分が見やすいようにモジュールを入れ替えてみましょう。
インスペクタ
インスペクタは選択しているトラックのパラメーターを表示/調整するためのエリアです。インスペクタでは、以下のようなものを表示させることができます。
トラックインスペクタ
トラックインスペクタでは、音量調整やPAN設定、プラグインエフェクトの挿入などが行なえます。
クリッププロパティ
クリッププロパティでは、選択しているクリップの情報を表示させることができます。
●クリップとは
クリップとは、トラックに記録されているデータの塊のことです。クリップには、波形で表示させるオーディオクリップとピアノロールで表示されるMIDIクリップがあります。

オーディオクリップ(上)/MIDIクリップ(下)
トラックプロパティ
トラックプロパティでは、選択しているトラックの情報を表示させることができます。
ProChannel
ProChannelでは、選択中のオーディオトラックにイコライザーやコンプレッサーを設定することができます。
トラックビュー
トラックビューはプロジェクトの全トラックを表示させるエリアです。各トラックはMIDIデータを打ち込んだり、楽器を録音したりして、音楽を制作していくことができます。
入力したデータは波形やピアノロールで表示されるので、プロジェクトの様子がひと目で分かるようになっています。
MultiDock(マルチドック)
MultiDockは複数のビューを切り替えながら使用できるエリアです。打ち込みで使うピアノロールビューやミキシングで使うコンソールビューなどを表示させることができます。
MultiDockでは、以下のようなビューを切り替えながら使用します。
ピアノロールビュー
ピアノロールビューはMIDIの打ち込みや編集を行うための画面です。ピアノやギターなどの打ち込みから、ドラムのような打楽器系の打ち込みまで行うことができます。
コンソールビュー
コンソールビューは楽曲のミキシングを行うための画面です。各トラックには音量調整やPAN設定などのパラメーターが装備されており、全体のバランスを見ながら調整していきます。
ステップシーケンサー
ステップシーケンサーはビート単位でボタンをON/OFFしてMIDIを打ち込む画面です。リズムを感じながら打ち込むことができるので、ドラムの打ち込みで活躍してくれます。
譜面ビュー
譜面ビューはMIDIトラックを譜面の形にし、MIDIの打ち込みや編集を行う画面です。ピアノロールほどの便利さはありませんが、譜面を写し取るように入力することができます。
マトリックスビュー
マトリックスビューはループ素材を重ねたり並べたりして作編曲する画面です。SONARには、あらかじめ豊富な素材が収録されているので、色んな組み合わせを試してみましょう。
ブラウザ
ブラウザはループ素材やプラグインエフェクトなどを取り扱うエリアです。使いたい素材やエフェクトはブラウザからトラックビューなどへ直接ドラッグ&ドロップして追加します。
ブラウザでは、以下の3つを扱うことができます。
メディアブラウザ
メディアブラウザはループ素材やMIDI素材を管理しているところです。使用したい素材はブラウザからトラックビューへ直接ドラッグ&ドロップして追加します。
プラグインブラウザ
プラグインブラウザはプラグインエフェクトやソフト音源を管理しているところです。使用したいプラグインはブラウザからトラックビューへ直接ドラッグ&ドロップして追加します。
シンセラックブラウザ
シンセラックブラウザはプラグインの呼び出しや管理を行なうところです。各プラグインはミュートさせたり、一時的にオーディオ化(フリーズ)させたりすることができます。
まとめ
今回はメインビューの見方について説明しました。メインビューを理解することは、音楽制作を始める上でとても重要です。この回でしっかりとマスターしておきましょう。
SONARの使い方記事は随時追加予定です。使い方が分からないかたは以下の記事も参考にしてみてください。